「日曜日の初耳学」という地上波の番組を珍しく見ました。
新NISA特集で、自分の師匠、厚切りジェイソンが出ると聞いたからです。
正直、最初は「今さらバラエティ番組から学ぶことはないだろう」と高をくくっていましたが、最初のアジェンダで「ジェイソン先生が大注目の銘柄」と出て、俄然興味が湧きました。
3年前、ジェイソンが著書で推したのは楽天・全米株式です。
しかし、今となっては正直、「楽天・全米株式は時代遅れのファンド」というイメージを自分は持ってます。
それでも今なお楽天・全米株式を推すんだろうか?という興味です。
さて、テレビ的にもったいぶった展開の後、ジェイソンから出た言葉は「eMAXIS Slim 全米株式」でした。
これには意表を突かれました。
ほとんどの人はその存在を知らないのではないでしょうか。
自分も、昨年9月発売されたとき「今さらそんなの出してどーすんの?」と思ったきり、もう忘れかけていました。
eMAXIS Slim 全米株式の現在の純資産額は、96億円。
eMAXIS Slimというブランドにしては、まったく売れていないと言っていいと思います。
なぜこんなマイナーファンドを?とその時は思いました。
しかし、後になって冷静に考えると、その理由はわかります。
ジェイソンは著書で書いていますが、米国ETFのうち、S&P500からVTI(全米株式)に鞍替えした、VTI派なんです。
しかしここ数年、アメリカではビックテックを中心とした大型株が強く、小型株に元気がありません。
そのため、ここ数年は中大型株のみのS&P500の方が、小型株も含むVTIよりわずかに成績がいいんです。
そのため、日本でもS&P500が圧倒的人気となってしまいました。
自分も今ではS&P500派です。
S&P500とVTIは、長期的にはほとんど同じ成績になるそうですが、安定性の面でわずかにS&P500が上回ると思っているためです。
しかし、ジェイソンは今でもVTI派なので、その最新の投資信託であるeMAXIS Slim 全米株式を推したんでしょう。
厳密に言うと、eMAXIS Slim 全米株式はVTIとはわずかに異なるため、NISAつみたて枠にさえ採用されていません。
それでもeMAXIS Slim 全米株式を推したジェイソンを、「自分と違ってブれてないなあ~」と思いました。
自分なんか、S&P500派に変わっただけでなく、さらに「許容範囲内でNASDAQとSOXをできるだけ入れた方が成績いいのでは?」とか考えてますから。笑
ジェイソンはもうお笑いタレント、バラエティタレントではなく、外国文化人枠に近いポジションのような気がします。
しかし、それでも、話は抜群に面白いですね。さすが。