Fさんと投資の話をしてから1週間後。2021年11月。
つみたてNISAを始めることにしましたが、その手続きには意外と手間取りました。
楽天証券の口座開設。
楽天銀行の口座開設。
NISA口座の開設。
つみたてNISAの申し込み。
最速でやりましたが、結局、積立開始は2022年1月になってしまいました。
ところで、つみたてNISAの申し込みも終わってホっとしていた2021年12月のことです。
自分がイチオシの楽天全米株式インデックスファンドを、厚切りジェイソンもその著書で推奨していると、YAHOOニュースから知りました。
「ジェイソン流 お金の増やし方」という本です。
6000本もあるという投資信託。
そのうち、つみたてNISAに絞っても200本くらい。
その中でイチオシが一致するって、ちょっと凄くないですか?
それで、ぜひ読んでみたいと思いました。
しかし、最初は、地元の図書館に貸出申込みしました。
正直、いくら興味あっても、タレントの書いたマネー本を買いたくありません。
しかし、「貸出待ち300人」と出ました。
7~8年待ちくらいでしょうか。そんなに待てません。
次に、ブックオフに行ってみましたが、置いてありません。
次に、結構大きな本屋に行きましたが、そこでもなんと売り切れでした。
それで楽天ブックスでポチって、ようやく入手することができました。
一読して、投資の初心者である自分には、非常に楽しく読めました。
中でも自分が衝撃を受けたのは、全力投資の部分でも節約の部分でもなく、「投資も社会貢献の一つである」という一節でした。
その一節は、最初の小節の最後、22ページにあります。
少し長いですが、大事だと思うので、全文引用します。
「自分が働いて得たお金を銀行に預けたままにするんじゃなくて、世の中の素晴らしい商品やサービス、価値を生み出している事業に自分のお金を使って支援する。そして、結果としてその事業が世界を豊かにして、そのリターンが利益となって、自分も豊かになるというのが投資。決してギャンブルではないことがわかってもらえただろうか。」
なぜこの一節がそんなに衝撃だったのか?
当時、自分の中で「投資」とは「目端の利く強者が、愚鈍な弱者を出し抜いてお金を儲けること」みたいなイメージだったからです。
「これがアメリカ人のマネーリテラシーってやつか。やっぱ凄いな。」と思いました。
自分は、「投資」こそ初めての経験ですが、会社の確定拠出年金の「運用」では、当時すでに利益率100%超で社内トップ3%以内確実であり、マネーリテラシーについてはかなり自信持っていました。
しかし、「投資も社会貢献」なんて考えは、チリほども思ったことはありません。
「やってみよう。自分の能力ならできるはず。」
この本を最後まで読んだ後、こう思いました。
学生時代から40年間、投資は嫌いというより、憎いという感覚に近かった自分が、この本を読んで180度変わりました。
2021年12月下旬。
貯金3300万円全額を、みずほ銀行から楽天銀行に移しました。
しかし、当時のアメリカ株式はかなり過熱していたので、少し鎮静化を待ちました。
2022年2月25日。
まず300万を投資しました。
3月上旬にも300万円を投資。
このように、毎月300万円の投資を11か月やる計画でしたが、投資信託の価格を毎日チェックして買うタイミングを狙うのに疲れてしまい、4月下旬には残り全部を投資しました。
結構な高値の時に投資してしまったので、後でかなり後悔しましたが、本当に疲れていたので仕方ありません。
とは言え、ヘタクソながらも全力投資家が一人誕生しました。
その後、投資に関する本をいくつか読みましたが、いわゆる「刺さった」本は一つもありません。
厚切りジェイソンに感謝です。