楽天証券は、ファンドスコアという投資信託の通信簿を独自に出しています。
「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース」という純資産額トップの投資信託がありますが、楽天証券は、1年間では「1」という評価をこのファンドに現在付けています。
5段階で最低、という意味です。
これってなかなか凄いことだと自分は思ってます。
この商品は、管理費1.727%/年。
eMAXIS Slim S&P500は0.0968%ですから、実に17.8倍です。
投資を20年という単位で見ている自分には、絶対手が出ない商品です。
しかし、逆に言えば、証券会社はぜひとも売りたい商品です。
ましてこの商品は純資産額トップ。証券会社から見ればドル箱、大事なお客様です。
それに公平な視点でファンドスコアを付けるって、なかなか勇気あるなあ、と思います。
信用していいんじゃないかと思います。
ファンドスコアで一番有名なのは、日経新聞も採用しているQUICK社のものではないでしょうか。
そこでは、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースの評価は8。
では、eMAXIS Slim S&P500は?
評価なし、です。
なぜか?
インデックスファンドは10年以上の実績がないと、評価しないそうです。
なぜか?
その理由は書いてありません。
自分が推測するに、「インデックスファンドをまともに評価すると、全部アクティブファンドの上位に来てしまい、証券会社が困るから」としか思えません。
そこには、健全な市場の育成、投資家保護といった精神はどこにもありません。
自分は、日本の株式市場を「うさんくさい」と思っていますが、こんなところにも、それが表れています。