タイトルの記事を書く前に、先に一言書かせてください。
もし、貯蓄性の生命保険への加入を考えている人がいれば、「損だからやめとけ」と言いたいです。
特に会社員の場合、死亡すれば、かなりの見舞金が出るはずです。
昔は年収の5倍くらい出たと記憶しています。
今はどうかわかりませんし、会社によっても違うと思いますから、もし生命保険の加入を検討しているなら、こっちを先に確認すべきです。
それでも不足だと思ったのなら、掛金の安い、掛け捨て型(定期付き)にしましょう。
終身、貯蓄性の生命保険とは何か?
簡単に言えば、「生命保険+手数料のとてつもなく高い投資信託」です。
生命保険会社に言わせれば「元利保証というリスクを負っているのだから、手数料は高くて当然」という理屈になります。
そう、そのリスク、つまり投資信託の部分について、自分で行えば、生命保険会社に余計なお金を取られません。
今は幸い、米国(先進国や全世界でもいいですが)株式インデックスに長期・分散・積立ならまずプラスになり、それが超低手数料で実行可能になったのですから。
すみません、よく考えたら、この記事にたどり着くような人は、こんなこときっと常識ですよね。
でも、かつての自分の失敗をほかの人が繰り返してほしくなく、つい書いてしまいました。
さて本題です。
貯金からの一括投資が終わった後、ふと、「今入っている生命保険を解約して、投資に回した方がトクなのでは?」と思いつきました。
入っているのは全労済(こくみん共済)の「終身共済マインド」という商品で、「死んだときだけ1500万出る」というシンプルな商品です。
ちなみに逆ザヤになったらしく、今は売っていない商品です。
保険料は払込み完了済み。
これを解約しても1500万出ないことは知っていますが、「800~900万くらいになるはず。これを楽天全米に投資すれば7~8年で1500万になり、その後は増える一方のはず」と考えました。
そこでまず、全労済にメールで質問しました。
「今解約したらいくらになりますか?、1年後に解約した場合はいくらですか?」と。
答はなんと、電話ででした。
証拠を残したくなかったのだと邪推してます。笑
「今なら566万、来年なら585万」という答でした。
想像してたよりはるかに安い。ショックです。作戦失敗です。
しかし、落ち着いてからよくよく考えると、566万から585万は年利3.35%になります。
元金保証で(しかも1500万の生命保険付き)この金利は、ちょっとすごいことです。
生命保険会社にはこういう良いところもありますね。
1993年当時の約束(契約)を守ってくれているということです。
自分が経営者なら「当時とは経済状況が大きく変動したので、今でも来年でも同じ566万になります」とかにしてしまいそうです。
その後、よくよく考えてみると、「年利3.35%とは単利なのか複利なのか?永久に同じ金利なのか?」という新たな疑問が涌いてきました。
今度は契約当時の資料を残してあることを思い出し、探し出して確認しました。
そこには年齢と解約時金額が書いてあり、それを計算すると「複利で、55歳時は年利3.46%だが、徐々に落ち、70歳では3.06%になる」ということがわかりました。
70歳以降は資料にありません。
当時は、男の70歳以上の長生きはあまり想定されていなかったんでしょう。笑
おそらくは、「どこまで長生きしても1500万にはならない」漸減金利になっていると推測します。
といったわけで「1500万の生保」は「年利3%ちょっとの566万の貯金」として、しばらくはこのまま残しておくことにしています。