定年前の会社員がジェイソン亜流で全力投資

厚切りジェイソンの投資方法をベンチマークとして、定年までもう少しの会社員が貯金ほぼ全額を投資しています。

野村證券から電話3

野村證券から、また電話がありました。

先日メールで送ってきた、ライフプランシミュレーションなるものを説明してくれるためです。

前回電話してきたお姉さんが開口一番、「今日はジョウセキのAも同席したいのですが、よろしいでしょうか?」と聞いてきました。

自分は「ジョウセキってなんだ?」と思いつつ、「はあ」と気のない返事をすると、すかさず「Aと申します。よろしくお願いします。」と野太い男性の声が返ってきました。

「これは自分の質問に回答する気だ!」

ニブイ自分でも、さすがにすぐに気付きました。

「ジョウセキ」とは「上席」と書くのだろう、ということも。

 

さて、最初はライフプランシミュレーションの説明から。

お姉さんが説明して、上席さんがところどころ補足の質問を自分にしてくるのですが、自分は上席さんの声に、すっかりうれしくなってしまいました。

上席さん、声から想像するに40代。

そして言葉は丁寧なのに、すごく圧が強い。

まさに、自分が想像する「野村の証券マン」通りの声なんです。

「この人、絶対昔、手に電話をガムテープでぐるぐる巻きにして、立ったまま営業電話やらせられたな」

とか、

「この人、さては部下にパワハラやって、法人営業からこの部署に左遷されたな」

とか、電話の途中でも想像してしまったくらいです。

言葉を交わすことなど一生無いだろうと思っていた、「野村の証券マン」が話してくれるのがうれしくて、「楽天証券で全力投資」以外は、なんでも丁寧に低姿勢で回答しました。

しかし、丁寧に答えた分、後から考えると、投資の初心者じゃないことはバレてしまったかもしれません。

例えば「コア・サテライト戦略」という言葉が上司さんから出ると、「その用語知っています。コアは90%でサテライトは10%以下にしましょう、とか言うやつですよね?」とか言っちゃったりしてしまったので。

あ、でも自分、投資を始めてからまだ1年8か月ほどなので、初心者でもウソにはならないと思います。

 

さて、ライフプランシミュレーションの後は、いよいよ自分の質問への回答です。

1.と3.は上席さんが、2.はお姉さんが回答してくれました。

 

1.

今から20年間投資を続ける場合、最も利益となる商品は何でしょうか。

途中の変動は気にしません。

私はeMAXIS Slim S&P500と思っています。

御社の推奨する商品は何でしょうか。

 

→1本だけに投資するという話であれば、答えないし、答えられない。

投資はリスク回避のため、複数種類の商品に分散しなければいけない。

コア・サテライト戦略のサテライト部分の投資として回答する。

S&P500は安定しているが、20年あればNASDAQが有望、あとはインド株も有望。

 

2.

御社のホームページで投資信託を検索してみましたが、信託報酬率の表示が無いのが気になります。

信託報酬率は、投資側にとって最も重要な情報と私は思っていますが、表示しないのはどのようなお考えからでしょうか。

 

→商品名の少し下にある、PDFファイルの赤いボタンを押すと、詳細な資料が開く。そこに書いてある。意図してわかりにくくしているわけではない。

 

3.

御社の商法は、デパートのようだと感じています。

つまり、一等地に店舗を構え、手厚いサービスで、富裕層に、高い商品を売る、という点で同じに見えます。

この商法は、今後も変わりないと思ってよいでしょうか。

 

→個人客はネット&コール部の対応が中心。来店も可能だが、予約制なので今は少ない。富裕層だけ相手ということはない。安い商品もある。

 

とまあ、だいたい予想通りの回答が返ってきました。

しかし、1.のところで自分が「厚切りジェイソンは、著書の中で1本だけの投資を推奨していますが?」と聞くと、上席さんは「読んでません」と答えました。

その時は気付きませんでしたが、後から考えると、これはどう見てもウソですね。

だって、ジェイソンの本は去年60万部を売って、ベストセラーの1位とか3位になった超ヒット本ですよ?

それを、証券会社の、それも個人営業部署の、それも管理職が読んでいない?

もし本当だったら、職務怠慢どころか、職務放棄に近いです。

実際は「読んでおり、確かに正しい。しかしその話をすると野村の不利益になるので、一切触れてほしくない。」といったところでしょう。

 

しかし、この回答はある意味、自分にとっては清々しいくらいですね。

「読んでいない」という、厚切りジェイソンへの全否定は、その信奉者である自分に対しても全否定だからです。

ならば、野村證券との付き合いは一切できないと、気持ちよく断れるからです。

このときは、話の流れで、また次回もあるみたいな話になってしまいましたが、次こそはちゃんと断るようにします。

自分も現役の社会人。相手にムダな時間使わせたら申し訳ない、という気持ちはあります。