米国株式インデックスと全世界株式インデックス、どちらを選ぶべきかという話の続きです。
自分は米国株式派です。
4.全世界が全米を上回ったときの世界
全世界株式が全米株式を上回る場合というのは、どういうケースでしょうか?
アメリカが没落し、他の国が株式市場で急成長し、アメリカと同等以上の経済規模になるということです。
その国は、中国しか考えられません。
それ以外の国を無理に挙げれば、日本、ドイツ、インドあたりになると思いますが、今後20年なら、どれも力不足です。
やはり、中国以外に考えられません。
しかし、中国が経済の盟主となった場合の世界は、どうなるでしょうか。
少なくとも、言論の自由なんて無いでしょうね。
こんなブログを書いたりすることも、当然できない。
そのような世界を見たくないため、自分は米国株式に投資しています。
もし、アメリカ1本は不安だ、アメリカのみの応援は癪にさわる、という方であれば、先進国株式のインデックスをお勧めしたいです。
中国は当然入っていませんし、株式後進国の日本も入っていないため、安心です。
パフォーマンス的にも、全米と全世界の中間となるはずです。
5.映画と似てる!
ここまで全米株式の優位性を書いてきましたが、別に自分はアメリカ大好きってわけじゃないです。
自分は日本大好き人間であり、アメリカは「外国の中では好きな方」くらいの感じです。
自分は映画も好きでよく見ますが、映画館で見るのはほとんど邦画ですから。
年末には、すずめの戸締り、スラムダンク、かがみの孤城と連続して見ましたが、どれもメチャメチャ面白くて「日本のアニメはすげえ!」と心から思いました。
ただ、去年見た唯一の洋画、トップガンもメチャメチャ面白くて、「映画ではやっぱりアメリカにはかなわないなあ~」と思ったのも事実です。
ここで言う「映画では」とは、内容のことではなく、大金をかけた映像で全世界で大ヒットさせる、その経済的パワーのことです。
ただ、トップガンはアメリカ空軍のお話なので、中国みたいな心の狭い国では公開できなかったんですが、それでも世界的な大ヒットになりました。
ところで、映画の興行収入としては、今、その中国がすごい勢いで伸びており、すでにアメリカを抜いたと言われています。
では、映画そのものも、中国製の映画が世界売上でアメリカを上回る日が来るでしょうか?
今後20年なら、とてもありえないと思います。
アメリカ人には映画に対する情熱、愛情、信頼といった強い思いがあり、他の国にはそれがないからです。
他の国が一朝一夕に真似できるとは、とても思えません。
トップガンなんて、いい例です。
世界最大の市場である中国で公開できない内容なら、普通に考えて大作映画を作る金は集まらないはずです。
しかし、その障害を乗り越えて世界的ヒット作品にしてしまう、その熱意には感心せざるを得ません。
翻って、株式市場に対する思いにも、同じことを感じます。
情熱、愛情、信頼。
映画スラムダンクの原作に、練習している体育館に不良が乗り込んでくるというシーンがあります。
そのとき映画の主人公、宮城リョータは「帰ってくれ。ここは大切な場所なんだ。」と言って、不良を諭そうとします。
この「大切な場所」という感覚を、アメリカ人は株式市場に対して持っているし、日本人や他の国の人は持っていない。
ですので、アメリカが株式市場で衰退する姿を、自分は想像できません。
以上、長々と書いてしまいましたが、同じ思いの人は結構多いと思うんですよね。
今、投資信託の四天王のうち、3本が全米で全世界は1本のみで、最強も全米ですし。