ちょうど12年前の今頃の話です。
会社で確定拠出年金の説明会が3時間にわたってありました。
当時、自分は仕事がとてつもなく忙しく、終電上等、休日出勤当たり前、なんて働き方をしていました。
そのため、この説明会は休憩時間、居眠りタイムと決めて参加しました。
この説明会の目的もわかっていました。
「自己責任運用なので、ちゃんと説明会やりましたよ」という言い訳ということです。
説明会の講師は。〇ずほ銀行のお姉さん。
20代後半くらい。なかなかきれいで頭良さそうで、自信満々の語り口です。
はっきり言えばエラソー。
あんまり好きな感じじゃないですが、説明はさすがにうまい。
その分、安心して寝られるなあ、なんてウトウトしだしたときのことです。
20種類もある商品の説明になって、ウンザリしましたが、そのうちの一つに目を奪われました。
先進国株式インデックスファンド。
最初は「へー、外国株式も運用できるんだ~」くらいで眺め始めたんです。
しかしこれ、過去実績も今後の予定利率も年5%とダントツなんです。
しかも手数料も年0.2%で、この中ではダントツに安い。
他の19種類の商品は、全部ゴミに見えました。
ゴミに見えたんで、よく覚えてませんが、確か日本株式と先進国債券が年3%、日本債券が1%、定期預金が0.1%くらいの説明だったと思います。
この時点で、完全に目が覚めました。
体に電流が走りました。
「商品の配分は自由と聞いて…
すぐある予感が走った…
この勝負、運否天賦じゃない……
おそらくは…愚図が堕ちていく
勝つのは知略走り 他人出し抜ける者……!」
すみません、これは自分の好きな「カイジ」って漫画の1巻からの引用ですが、でも本当にこんな感じに思いました。
それからはずっとこの「先進国株式」に目を奪われていましたが、〇ずほのお姉さんは妙なことを言い出します。
「さて、みなさんはこの商品をどう配分して運用しますか?円に線を引いて配分を書いてみましょう~」
説明書の中に白い円があって、そこに線を引いて配分し、円グラフを作ってみろと言うんです。
バカバカしい。小学生じゃあるまいし。
自分は線を引きませんでした。
先進国株式に100%配分、それしかないと思ったからです。
5分後、お姉さんは、「それでは結果を確認しましょう~。こんな感じのどれかになったはずです」と言って、配分例を説明しだしました。
配分例は6種類。
左上から順にハイリスク・ハイリターン、右下がローリスク・ローリターンです。
左上の、最もハイリスク・ハイリターンな場合でも、外国株式(先進国株式)は全体の40%だと言うんです。
こんなバカな、と思いました。
泥船かもしれない国内株式に投資するのも嫌ですが、元本確保型が10%入っているのはもっと意味不明です。
しかし、お姉さんは「リスク商品はバランス良く配分しないといけません」としつこく説明してきます。
しかも、自分と目が合ったかと思うと、「ベテランの方は、定年までの運用期間が短いので、元本確保型の多い方がオススメです」とまで言いだしました。
バカにしやがって。
すみません、もう少し続くので、続きはまた次回。