井上尚弥 vs 中谷潤人戦をPPVで見ました。
素晴らしい試合でした。
特に9Rと10R、明らかに中谷が優勢となり、「これはやられるぞ!」とパソコンの前で叫んでしまいました(自分は井上尚弥ファン)。
ところが11R、井上尚弥のアッパーがヒットすると、中谷の足がピタリと止まります。
明らかに逆転、明らかに井上尚弥のペース。
12Rは、いつもの井上尚弥戦。
つまり、相手はポイントで負けているんだから、自分から前に出て倒しにいかなきゃいけない。
でも井上尚弥のジャブが強すぎて前に出れない、何もできない。
やはり井上尚弥の方が総合力でわずかに上だったなあ、という印象。
では、中谷はもっと序盤から積極的に、つまり9Rと10Rをもっと早く、例えば3Rと4Rあたりで作れば勝機はあったのか?
自分はそうは思いません。
そうなれば、井上尚弥が圧倒した11Rが5Rに起こり、以後はずっと井上尚弥のペースとなり、何もできないまま終わるか、無理に前に出て倒されるか、どちらかだったと考えます。
しかし、9Rと10Rという終盤に自分のラウンドを作った中谷選手は本当に素晴らしい。
終盤で明確に井上尚弥が劣勢になるって、ドネア1だけだったと思うから、なおさらです。
ところで、自分は井上尚弥のプロデビュー以来のファンです。
プロデビュー戦、深夜のTBS(もちろん地上波)で中継があったんです。
平日の深夜1時か2時だったはずです。
自分は翌日仕事なのに、「夜中にボクシング?何か特別な試合でもあったのかな?」と興味を持ってチャンネルを合わせました。
そこでテレビに映ったのは、まだ子供の顔を残した井上尚弥。
「期待の大型新人だから異例のテレビ中継になった」と説明がありました。
自分はこういう期待の若手日本スポーツ選手に目がない方で、「そりゃあ見ないわけにはいかんわな」となりました。
さて、初めて見た井上尚弥は確かに凄かった。
何がすごいって、相手が吹っ飛んでしまったパンチ力(普通、ボクシングでは膝が崩れるようにダウンする)もそうですが、もっとすごかったのがディフェンス力です。
この試合は4RKO勝ちでしたが、その4Rの間、ただの一度も相手のまともなパンチは当たらなかったと記憶しています。
相手のパンチが当たらず、自分のパンチだけ当たる。
そのパンチも一撃必殺級。
「なるほど、こりゃすごいわ」。
それが井上尚弥初見の印象です。
衝撃でした。
それからというもの、自分はテレビ中継はもちろん、試合会場にも何度か足を運んで井上尚弥を追いかけました。
空席の目立つ有明コロシアムで、試合前にももクロが1曲歌う、なんてこともありました。
その後、ドネア1を最後に試合会場には行かなくなりましたが、それでもテレビ、ネット中継は欠かさず見ています。
ずっと井上尚弥を見てきた自分にとって、井上尚弥が負けるイメージはまだ想像つかないです。
日本が生んだ、ボクシング史に名を残す名チャンピオン。
こんな選手が見られて、本当に自分は幸せです。