最近、投資の本をよく図書館で借りて読んでいます。
ちなみに、投資本は、厚切りジェイソンの本以外、買ったことはありません。
投資については、自分がやる投資の範囲内なら、だいたい分かったつもりなので、投資本は参考程度なので。
話題の「DIE WITH ZERO」とか、なかなか面白かったですが、それらの優秀な本はS&P500最強伝説さんを初め、多くの方が紹介しているので、自分が紹介するのはやめときます。
で、自分が最近読んで、ちょっと面白いなと思ったのは「ビジネスエリートになるための教養としての投資」という本です。
タイトル通り、投資の基本について平易に書かれており、非常に知的好奇心をそそられます。
また、この著者はとても頭のいい方らしく、日本語が美しいです。
そういう意味でも読んでいて楽しいです。
特に興味深かったのは、機関投資家としての活動内容です。
投資先、または投資先候補の会社に行って、話し合ってくるそうです。
その時、ただ漫然と話しに行くのではなく、その会社の業務内容を事前に徹底的に調べ上げ、その会社の「強み」を仮説として作り、その仮説が正しいか検証するという態度で臨むそうです。
これを読んで、「ああ、やはり個別株投資は、自分はやらなくて正解だったな」と思いました。
だって、こんなに頭のいい人たちが、集団で戦略を練って、しかも投資先とも連携しているんです。
かないっこありません。
ところで、自分が「面白いな」と思ったのは、この本の内容だけではありません。
この本の著者が最高投資責任者になっている「おおぶね」というアクティブファンドがあるんですが、これが全くダメダメなファンドなんです。
5年間のリターンは、eMAXIS Slim S&P500の2/3くらい。
もちろん5年間だけじゃなく、直近6か月だろうが1年だろうが、どこを切り取っても圧倒的に負けています。
アクティブファンドは手数料が高いからとか、そういうレベルの負け方じゃないです。
このファンドは旧NISA時代からつみたて枠に選定されていましたから、自分も以前から名前だけは知っていましたが、はっきり言って、つみたて枠から退場すべきレベルと思います。
だから、人気も当然ありません。
純資産額は658億円。
Slim S&P500の半月分の流入額にもなりません。
こんな優秀な方の運営するファンドが、どうしてこんなダメダメな成績しか残せないのか?
その理由は、自分には分かりません。
ただ、このファンドをつみたて枠から退場させない金融庁も含めて、「日本の投資信託は、S&P500と比較されることを想定していなかったのかな?」とか思っています。
ところで、この「教養としての投資」では、投資先例としてナイキが挙げられています。
理由は、マーケティング費用が圧倒的に大きいから、だそうです。
売上高の1割をマーケティング費として流用し、その金額はアシックスの売上高に匹敵するから、とのこと。
しかし、この部分については、自分は納得できません。
だってそれじゃ、大きい会社ほど常に強いことになっちゃうじゃないですか。
自分はアシックスのファンです。
アシックスは、ナイキより性能の良い靴を作っています。
特に、耐久性では圧倒的です。
自分は40年前、アシックスのターサーSPSという傑作シューズの通気性に感動して、記念に保存用としてもう1足買いました。
その靴は、今でも散歩に使っています。
ナイキの靴じゃ、こんなことありえません。
ナイキの靴は今までに3足買いましたが、見事に3足とも3回走っただけで底が剥がれました。
お話になりません。
壊れない、足が守られている、という安心感において、アシックスは断然ナイキより優れています。
半年ほど前、またアシックスの靴を買いました。
ゲルカヤノ30ホワイト。
本店と直営オンラインショップ限定品です。
定価¥19,800。
アシックスも、最近は結構高いです。
こういう、街履きに耐えられるようなデザインのいい靴って、アシックスじゃ珍しいんですよ。
だから、この靴は1ヶ月くらいであっという間に売り切れたはずです。
だったら、このまままた追加生産すれば良さそうなもんなのに、アシックスは最近、新製品ゲルカヤノ31を発売しました。
この新製品のデザインが、またダサいんです。
どうしてアシックスはこう商売下手なんですかねえ。
やっぱり、株式の投資先としてはナイキのほうがマシかもしれません。
自分はどのみち個別株投資はやりませんから、製品を購入することで、これからもアシックスを応援したいと思います。